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あなたは大丈夫??相続トラブルの事例3例から学ぶ遺産相続トラブル

あなたは大丈夫??相続トラブルの事例3例から学ぶ遺産相続トラブル

こんにちは。メンタルコーチオフィス小寺代表、小寺優子です。

突然ですが、あなたは相続でのトラブルを経験したことはありませんか??

この質問をすると、おそらく多くの方は「相続って何??」「私には関係ない話」「ずっと先の話」と思われるかもしれません。

しかしながら、ご家族がいれば相続というものは必ずどこかでやってくるライフイベントです。ですから、実は相続トラブルというのは誰にでも起こる可能性がとても高かったりします。

しかし、多くの方は日頃から相続について学んだり、知る機会も少ないため、いざ相続に関する様々なトラブルに直面しても、どう対処すればよいのか分からないという方も。

「争族」とも呼ばれるこの相続の問題は、いつ、どこであなたにふりかかるのか事前にはわからないことも多いです。今回はいざ相続トラブルが起きる前に、ファイナンシャルプランナーである私小寺が相続トラブル事例3例から遺産相続トラブルについてまとめてみました。

相続トラブルの事例① 被相続人と同居している兄弟姉妹がいる

それでは早速、第一の相続トラブルの事例についてご紹介いたしましょう。

先日、Aさんの父親が亡くなり、相続が発生しました。

相続人であるAさんは、弟Bさんと、妹Cさんの3人兄弟です。
AさんとBさんはそれぞれ遠方に住んでいましたが、Cさんは被相続人である父親と同居し面倒を見ていました。

法定相続人はAさんBさんCさんの3人です。
急ぎの手続きなどが終わった後、遺産相続の話し合いをすることになりました。

【相続トラブル】考えられるトラブル

話し合いを始めたところ、

遺産分割協議についてCさんは、「親の面倒は全部自分が見ていたんだから、『寄与分』で私がすべての遺産を相続するべき」だと言い出しました。

AさんとBさんは遺産相続に関する知識が全くないため、Cさんの言い分が理にかなっているかどうかも分かりません。

Cさんは強引に遺産分割協議書の作成までしてしまい、2人に署名捺印を迫ってきました。

相続トラブルの事例①から学ぶトラブル解決のポイント

遺産相続における「寄与分」という制度は、「被相続人(この場合はお父様です)の財産形成やその維持に貢献した人間の相続分が上乗せされる」というもので、確かに存在しています。

しかし勘違いしてはいけないのは、上乗せはあくまで「法定相続分」で決められた金額に対してという点です。
Aさん・Bさんも被相続人の子である以上は法定相続分が発生します。
この場合は遺産総額の3分の1ずつがそれぞれの取り分です。

つまり、ある程度の特別な寄与をした分を除いて、3人は遺産総額を3等分するというのが、法的には正しい取り扱いになるのです。

ただ、実は寄与分は認められるのが難しいと言われています。

生前同居して面倒を看ていた方は、お世話が大変である一方で、扶養控除などをはじめとして、法律的に税制の優遇があります。

それを差し引いても客観的に「これは寄与しているだろう」と思わせる、
一般的なお世話以上の特別な寄与をした場合にだけ、寄与分が認められるケースが多いようです。

ただし、遺産分割協議は法定相続分通りに作らなくても構いません。
この事例においてのポイントとして押さえておくべきは「法定相続分よりも、遺産分割協議書の方が優先される」ということです。

つまり、Cさんが全額相続するという遺産分割協議書にAさんとBさんが署名捺印してしまうと、その通りになり、AさんとBさんは相続する遺産がなくなってしまうのです。

一度合意してしまった遺産分割協議は覆すことが難しいため、よく制度を理解してから協議に臨むようにしましょう。
今回の場合なら、制度に沿った話し合いを心がけつつ、相続人全員の落としどころを見つける。
というのがポイントになるでしょう。

もちろん、生前のうちに兄弟で納得できていればそれに勝るものはございません。
御相談の機会はぜひ持っておきましょうね。

遺産分割協議においては、弁護士などの専門家に相談するのも良い方法です。

相続トラブルの事例② 音信不通になっている兄弟姉妹がいる

続いて第二の相続トラブルの事例をご紹介いたします。
第二の事例は、音信不通になっている兄弟姉妹がいるケースです。

AさんにはBさんという妹がいますが、Bさんは数年前に家を出ており連絡先も分からず音信不通の状態です。

Aさんは両親と暮らしていましたが、ある時父親が亡くなってしまいました。
遺産相続を行う必要が出てきましたが、Bさんは居場所も分かりません。

【相続トラブル】考えられるトラブル

父親の遺産がなければ母親は生活も困窮してしまうため、Bさんに何も言わず母親とAさんで遺産を分割してしまいました。

ところが後日Bさんから連絡があり、自分も遺産を相続する権利があると主張し始め、トラブルになってしまいました。

相続トラブルの事例②から学ぶトラブル解決のポイント

今回のケースは音信不通になっていたBさんが悪いようにも思えますが、実際はAさんと母親側に非があります。
遺産分割協議は相続人全員が参加して行わなければならず、参加していない人間を除いて勝手に分割してはいけません。

今回のように後から発覚しトラブルに発展してしまった場合、除け者にされていた人間の心理的な歩み寄りを期待することは難しく、問題解決が平行線を辿る場合が多々あります。

このようなケースは感情的になりがちな当事者同士のやり取りを避け、弁護士などの専門家を間に挟むのが得策です。
また、行方の分からない相続人に連絡をとりたい場合も、弁護士などであれば兄弟姉妹に代わって居住地調査を行うことが可能です。

※このような事例は、多額の遺産ではなく、むしろ少額で相続税もかからないようなご家庭で発生することが多いと言われます。
多額の場合、相続手続きにおいては相続人全員を確認し、書類に全員分の署名捺印がないと進められないことがほとんどだからです。

相続トラブルの事例③ 兄弟姉妹の配偶者が相続に口出ししてくる

それでは最後の相続トラブルの事例をご紹介いたします。
最後にご紹介する事例は、兄弟姉妹の配偶者が相続に口出ししてくるケースです。

Aさんには仲の良いBさんという兄がいます。
お互いに家庭をもって独立して生活しています。
母親は既に亡くなっていましたが、この度一人暮らしをしていた父親も亡くなりAさんとBさんは相続人になりました。
遺産分割協議は順調に進み、一旦お互い2分の1ずつ相続するという方向性で納得していました。

【相続トラブル】考えられるトラブル

ところが後日、葬儀もろくに手伝わなかったようなBさんの配偶者であるCさんが「こちらはAに比べて生活に困っているから、遺産を半分より多くもらいます」と突然主張をしてきたのです。

Aさんは困惑しましたが、Bさんも「すまん」と謝るばかりで理由を教えてくれません。
どう対応すればよいのか全く分からなくなってしまいました。

相続トラブルの事例③から学ぶトラブル解決のポイント

まず前提として、遺産分割協議において相続人の配偶者は、法的に何の発言権もありません。
ですから、この場合AさんはCさんの主張が不満の残るものであればきちんと反論をする、または主張そのものを排除するのが一番です。

しかしBさんとの関係に対する配慮や遺産分割協議という特殊な場における戸惑いなどで、反論ができなくなってもおかしくはありません。

こういったケースでは弁護士をはじめとする専門知識を持った第三者に介入してもらうのが一番です。
当事者同士の心理的なミゾを作ってしまわないためにも、適切な距離を保てる弁護士などに委託してしまうのが賢明でしょう。

相続トラブル事例を参考に、スムーズな手続きを!

今回はよくある相続トラブル事例から3つをご紹介しました。
この他にも遺産相続に関しては様々なトラブルが起こる可能性があります。

実際に大きなトラブルに発展してしまう前に、お早めに専門家に相談すると円満かつスピーディーに遺産相続が行えます。
ぜひ参考にしてみてください。

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